カンヌ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した濱口竜介監督最新作『急に具合が悪くなる』。その原作本である晶文社刊の同名書が、6月17日出来の第23刷で8万部を突破した。濱口監督と主演女優からの熱いメッセージも到着している。 カンヌ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞し話題を集める濱口竜介監督の最新映画『急に具合が悪くなる』。その原作本である晶文社刊『急に具合が悪くなる』が、2026年6月17日(水)出来の第23刷をもって8万部を突破した。受賞発表直後から注文が相次ぎ、続々と重版が決定しているという。 哲学者と人類学者が交わした、20通の往復書簡 本書は、がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者と、臨床現場の調査を積み重ねた人類学者が、死と生、別れと出会い、そして出会いを新たな始まりに変えることをめぐって交わした20通の往復書簡。20年の学問キャリアと互いの人生を賭けた言葉が綴られている。 2019年の刊行以来、各種メディアでたびたび取り上げられ、口コミで読者を増やし続けてきたロングセラーでもある。映画の制作現場では、フランス語に翻訳された原作が用意され、出演者たちはその内容を読み込んだうえで撮影に臨んだと言われている。同じビジョンを共有しようという濱口監督の想いが、映画に関わるすべての人に届けられたかたちだ。 監督と主演女優が寄せた、原作への想い 映画公開を目前に控え、濱口監督と主演女優からは本書への熱いメッセージが届いた。濱口監督は「本書の言葉に出会って、心だけでなく体ごと震えるような思いがした」「この本との出会いに、心から感謝をしている」とコメント。 主演の岡本多緒さんは「私にとってこの本がお守りのような存在でした。二人の女性が魂を交換し合う本が存在したということがこの映画の始まり」と語り、同じく主演のヴィルジニー・エフィラさんは「皆と一緒にラインを描くことができて、とても嬉しい」と振り返っている。 さらに映画公開にあわせ、濱口監督と原作者・磯野真穂さんがセレクトする「映画『急に具合が悪くなる』を読み解く選書フェア」が全国の書店で順次開催される予定。映画とともに、二人の女性が交わした言葉に触れてみたい。 ■書誌情報 ・書名:『急に具合が悪くなる』 ・著者名:宮野真生子・磯野真穂 ・判型/頁数:四六判並製/256頁 ・定価:1,760円(本体1,600円+税) ・ISBN:978-4-7949-7156-2 C0095 ・刊行年月:2019年9月 ・URL: https://www.shobunsha.co.jp/?p=5493