自分のしたことが誰かの救いになったらいちばん幸せ。 俳優としては、見てくださる方を〝裏切れる〞お芝居ができるようになりたい。 今シーズンのKENZOは「過去・現在・未来のカルチャーが交差するコミュニティ」がテーマになっているのですが、長濱さん自身がこれまでに新しい価値観に出会ったと感じた経験を教えてください。 去年一年は芸能生活丸10年ということもあり、自分自身の在り方をあらためて見つめ直す時間がたくさんありました。また、これまでの仕事に向き合う姿勢を振り返り、新たな価値観に出会った時間でもありました。今までは自分のコンプレックスや苦手なことをできるだけ見せないように努めていたのですが、向き合う時間のなかで、そのままの自分で表現できることを見つけていきたいなと気持ちが変わっていきました。そういった意味では、過去・現在・未来の時間軸でいうと、今はちょうど新しい自分に変化しているタイミングなのではないかなと思います。 刺激を受ける源や、所属するコミュニティはどんなものですか? インスピレーションの源は旅が多いです。一人旅が本当に好きです。最近だと2泊でウィーンに行きました。 2泊!? そういう旅先でふらっと入ったお店や街行く人のファッション、泊まったホテルのインテリアなど、いろいろなものからインスピレーションを得ます。自分の好きなものやときめきは、きちんとキャッチできている感覚があって、「好き」という衝動は自分のなかでも見逃さないようにしています。いいと思ったら、写真に残したり。美術館に足を運ぶことも好きです。旅先では新しい価値観や美しいものが転がっているので、できるだけ自分の経験として吸収したいなと思っています。コミュニティでいうと、昨年末、小説家の西加奈子さんと村田沙耶香さんとお食事をさせていただく機会がありました。おふたりは内側に掘っていく作業をとことんされていて、同じぐらい外の世界のことも広い視野で見られているので、お話ししていてとても新鮮で勉強になることばかりでした。お話を聞いているのがただただ楽しくて、本当に贅沢で幸せな時間でした。あとは、今ラジオでご一緒している山口周さんも自分にとってとても影響が大きいです。周さんが紹介してくださる本や音楽に触れると世界が広がる感覚があります。自分の好きなアーティストは誰に影響を受けたのかとか、この音楽ジャンルの起源は何かなど、歴史や文化を辿ることの大切さを教えてくださいました。 お話からも、文章や写真、美術など、カルチャーにすごく興味・関心があるんだなと感じます。先程、ご自身の「好き」は見逃さないようにしているというお話がありましたが、その「好き」に基準はありますか? 私は、“ごちゃ混ぜ”な状態が好きなんです。自分のお部屋もあまりテイストを決めず、自分の心がときめいたものを集めています。自分自身のときめきが基準にあるから、色々なものが混在していてもなぜかとても居心地がいいですね。それから、自分の好みや価値観を自分で決めつけすぎないように心がけています。柔らかい心で新しい出会いを見逃さないようにしたいからです。 インタビューの続きは本誌で♡ https://amzn.asia/d/00iyPCDU Profile/ながはま・ねる 1998年9月4日生まれ。長崎県出身。俳優。幼少期を五島列島で過ごす。2019年に「欅坂46」を卒業。その後、俳優として活動し、2022〜2023年NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』に出演。以降『ウソ婚』『おコメの女 - 国税局資料調査課・雑国室 -』『ストーブリーグ』などの話題作に出演し、今年3月放送『未来電車 “あの日” を知らないあなたへ』では主演を務める。そのほか、日本テレビ「news zero」のコメンテーターや、J-WAVE「NTT Group BIBLIOTHECA~THE WEEKEND LIBRARY~」のナビゲーター、エッセイ執筆等、マルチに活躍。日曜ドラマ『10回切って倒れない木はない』(日本テレビ系/毎週日曜22時30分放送)出演中。7月3日公開の映画『ラブ≠コメディ』の出演が決まっている。