1300年続く「再生」の物語。伊勢志摩で感じる特別な時間 伊勢志摩国立公園の象徴ともいえる伊勢神宮。ここでは1300年以上にわたり、20年に一度社殿を建て替える神事「式年遷宮」が受け継がれてきた。 社殿や神様の装束を新しく作り替え、常にみずみずしい姿を保ち続けるこの神事は、単なる伝統の継承ではなく、自然と共に生きる知恵を未来へつなぐ営みでもある。 次回2033年の式年遷宮に向けた準備が始まり、伊勢志摩には新たな節目へ向けた空気が流れている。今こそ、この地の森や海、文化を五感で感じる旅に出てみたい。 DAY1:100年先の森を育てる「神宮の森」へ 旅の始まりは、伊勢神宮の社殿を支える森「神宮宮域林」。 伊勢市の面積のおよそ4分の1を占めるこの森は、式年遷宮に使われるヒノキを育てる特別な場所として約1300年前から守られてきた。 約5500ヘクタールの広大な森には850種もの植物が生息し、伊勢志摩の豊かな自然環境を支える源流にもなっている。森で育まれた栄養は川を通じて海へ流れ、海の恵みを生み出している。 森を歩けば、伊勢神宮の文化が自然と共に続いてきた理由を、静かな空気の中で感じることができる。 DAY2:自然を敬い、自然の恵みを受けてきた人々の暮らしを体感 森の静寂に包まれた「白瀧(しらたき)さん」こと白瀧大明神は、山全体が御神体とされる神聖な場所。古くから地域の人々が自然崇拝の場として守り続けてきた。 空海ゆかりの岩や役行者の地蔵など修験道の歴史が息づくこの地では、地元有志による「どんぐり小屋の会」が伊勢志摩で唯一の滝行体験を提供。清らかな滝で身を清め、自然と一体になるひとときを過ごそう・・・♡ 森を離れて海へ渡ると、活気あふれる答志島の漁師町へ。冬には“トロ”のような脂がのるブランド魚「答志島トロサワラ」が育つ豊かな海と、細い路地が広がる昔ながらの島の暮らしに触れることができる。地元ガイドと巡る路地裏散策もおすすめ! 一日の最後は横山展望台の「横山天空カフェテラス」へ。夕焼けに染まる英虞湾と真珠養殖の筏が広がる絶景を眺めながら、心洗われるような時間を過ごすことができる。 DAY3:「御食つ国」の歴史と、海と共に生きる知恵 古くから朝廷や神宮へ豊かな海産物を納めてきた志摩国は、万葉集でも「御食つ国」と詠われるほど食文化を支えてきた地域です。森から海へ流れ込む豊かな栄養と独特の海底地形が、多種多様な海の幸を育んできた。 この海で2,000年以上続く海女漁は、小さな獲物を獲らないなど資源を守る知恵とともに受け継がれ、鳥羽・志摩地域は現在も日本一の海女数を誇っている! 実際の海女さんと交流しながら海の文化に触れる体験や、海女小屋で囲炉裏を囲んで味わう海鮮ランチは、この土地ならではの特別な時間。 旅の最後には、真珠養殖発祥の地ならではの真珠アクセサリーづくり体験も。自分の手で仕立てた真珠は、伊勢志摩の海の物語を旅の思い出として残してくれるでしょう。 森、海、そして祈りの文化が交差する伊勢志摩。2泊3日の旅は、心と体を整える時間になるはず!