2026年4月発売の注目リップ4製品を徹底レビュー。YSL ラブヌード、シュウ ウエムラ キヌケアCCオイル、セリーヌ ボーテ マット リップバーム、RMK デューイーメルト リップカラー春新色の使用感を解説。 2026年春、リップ市場に新たな潮流が到来している。"ふわじゅわ"な水彩質感、色補正オイル、ラグジュアリーマットバーム、そして透明感パステル。各メゾンが提案するのは、単なる"色をのせる"行為を超えた、唇そのものを格上げする次世代リップ。主婦と生活社が運営するWEB DIGVIIが、この4月に注目すべき新作リップ4製品をピックアップし、使用感とともにレビューする。 YSL ラブヌード リップスティック — "ふわじゅわ"水彩ヌードの衝撃 イヴ・サンローランが2026年4月3日に送り出した「YSL ラブヌード リップスティック」(全10色/各5,500円)。ツヤでもマットでもない、水彩画のようなぼかし質感という新カテゴリを切り開いた一本である。 唇にのせた瞬間、ふわっと輪郭がぼけ、じゅわっと内側から血色がにじむような発色。まるで紅潮した素肌のような仕上がりで、"塗っている感"が極めて少ない。纏う人自身の凛とした強さとセンシュアルさを引き出す、洗練のヌードカラー設計となっている。 テクスチャーは軽やかで、唇への負担感はほぼゼロ。縦ジワをふんわりとカバーしながら、自然なふっくら感を演出する。 注意点としては、高発色を求める人にはやや物足りない可能性がある点。あくまで"素の唇を美しく見せる"コンセプトのため、華やかなリップメイクを好む場合は重ね付けが必要。 こんな人におすすめ:ナチュラルメイク派、唇の血色感を自然に底上げしたい人、オフィスメイクの仕上げに一本持っておきたい人。 シュウ ウエムラ キヌケアCCオイル — 色補正する"プライマーオイルリップ"という新発想 シュウ ウエムラから2026年4月3日に登場した「キヌケアCCオイル」(全8色・うち限定2色/各5,170円)。約93%がスキンケアベースで構成された、色補正とケアを両立するプライマーオイルリップである。 最大の特徴は、色相環をもとに設計された3つのカラーカテゴリ。透明感補色カラー、トーンバランスカラー、血色感カラーの3種から、自分の唇の色悩みに合わせて選べる設計。くすみが気になる人、赤みを抑えたい人、血色感をプラスしたい人、それぞれに最適な一本が見つかる。 オイルならではのさらっとした伸びのよいテクスチャーで、しっとりとした潤い感が長時間持続。リップケアとしてはもちろん、リップメイクの下地として、あるいは他のリップとの重ね付けにも対応するマルチユース設計が魅力。 一方で、オイルベースゆえにカップやマスクへの色移りはやや気になるところ。また、しっかりとした発色を求めるシーンでは、単体使いよりも重ね付け推奨。 こんな人におすすめ:唇のくすみや色ムラが気になる人、リップケアとメイクを一本で済ませたい人、ナチュラルな仕上がりを好む人。 セリーヌ ボーテ ル・ルージュ・セリーヌ マット リップバーム — メゾンが贈る"ケアするマット" セリーヌ ボーテから2026年4月2日に発売された「ル・ルージュ・セリーヌ マット リップバーム」(全8色/各9,460円・レフィル各6,160円)。94%天然由来成分で構成されたスキンケア発想のマットリップバームである。 ブラックローズオイルエキス、ヒアルロン酸スフィア、スクワラン、ヒマワリワックスを配合。包み込むようなとろけるテクスチャーで唇を柔らかくしなやかに整えながら、自然な質感のマットフィニッシュを実現する。フレッシュで甘美なローズのアコードが繊細に香る点も特筆に値する。 ユニバーサルシェード1色とティントシェード7色の計8色展開。ファセット加工されたシルバーケースにトリオンフのエンボス加工が施され、黒いベルベットの保護ポーチが付属。リフィル対応というサステナブルな設計も現代的。 価格帯がデパコスの中でもハイエンドに位置するため、日常使いにはやや贅沢な一本。また、マット仕上げのため乾燥が気になる季節には事前のリップケアを推奨。 こんな人におすすめ:ラグジュアリーコスメを求める人、マット仕上げでも唇の乾燥が気になる人、メゾンブランドのリップをギフトとして検討している人。 RMK デューイーメルト リップカラー 2026春新色 — 透明感パステルの正解 RMKの人気リップ「デューイーメルト リップカラー」に、2026年1月より春の新色4色が追加された(レフィル3,080円/ケース付きセット4,180円)。新色は「11 スパイラル オブ ライフ」「12 スイート サブライム」「13 ヘーゼル ハーモニー」、そして限定色「EX-05 テイスト オブ トゥルース」の4色。 透明感あふれる澄んだツヤと発色のよさ、さらにその色ツヤの持続力まで実現したシリーズの真骨頂。濡れたようにつやめきながらもすべらず、唇にぴたりと心地よくフィットする。ふっくらやわらかにうるおわせて、むっちりと湧き上がるような立体感をかなえる処方が支持される理由。 くすみパステルという絶妙なトーン設計で、春のやわらかな空気感をそのまま唇に纏える。どこか抜け感のあるムードが漂う、大人のための春カラーである。 ツヤ感が強めのため、マット派には好みが分かれるところ。また限定色EX-05は売り切れが予想されるため、早めのチェックを推奨。 こんな人におすすめ:透明感のあるツヤリップが好きな人、春らしいパステルカラーを取り入れたい人、コストパフォーマンス重視でデパコスリップを探している人。 今季の"次世代リップ"が示す、リップメイクの新たな方向性 2026年春のリップトレンドを俯瞰すると、共通するキーワードが浮かび上がる。それは「スキンケア発想」と「素肌感」。YSLの"ふわじゅわ"水彩質感、シュウ ウエムラの93%スキンケアベース、セリーヌ ボーテの94%天然由来成分、RMKの潤い持続処方。いずれも、唇をケアしながら美しく見せるというアプローチで一致している。 "盛る"メイクから"整える"メイクへ。この春のリップ選びは、自分の唇と向き合うところから始めるのが正解かもしれない。各ブランドのカウンターで実際にテクスチャーを体感し、自分だけの一本を見つけたい。